初心者はどんなクラブを選べばいいの?~ビギナーゴルファーのクラブ選び

ゴルフを始めて、さあコースデビューとなった時、まず用意すべきがゴルフクラブです。ルールで決められている本数上限の14本は必要なくても、ボールを遠くに飛ばせるドライバーやグリーンを狙うアイアン、グリーン上でパットをするパターなど、役割に合わせたクラブ数本は準備しておきたい。初心者の人は、最初にどんなクラブを揃えれば良いのでしょうか。
コースデビューに向けて、最初に揃えておきたいクラブは?

イントロ — ゴルフコースの基本の「き」を知っておこう

ゴルフコースには、1番ホールから18番ホールまで18のコースがあります。各コースにはホールカップが開けられていて、ゴルファーはスタート地点のティーイングエリアから、そのホールカップを目指してボールを打っていきます。

 

ティーイングエリアでボールをティーアップしたら、そのボールを打ってスタート。ホールカップ(以下カップ)に入るまでに打った回数(打数)がホールのスコアになり、18ホールを終えた合計打数がゴルフのスコアになります。

 

一般的にゴルフコースは元々の地形を生かして造るため、広いホールや狭いホール、曲がりくねったホール、谷越えのホール……ホールごとの距離や特徴もさまざま。ゴルフが「自然を相手にする」と言われる由縁でもあります。

初心者のクラブ選び — ゴルフのクラブには、クラブごとに役割がある

前章で説明したように、ゴルフコースにはさまざまな特徴のホールがあるので、距離や狙い方に合ったクラブが必要になります。例えば、ボールを最も遠くへ飛ばせるクラブがドライバーであり、距離を打ち分けるにはアイアン、カップの近くに寄せるにはウエッジ、とクラブで機能と役割が変わります。

ボールを一番飛ばせるのがドライバー。クラブによって役割が変わる

カップは芝生を絨毯のように短く刈った〝グリーン〟と呼ばれるエリアにあるので、そこでは転がし専用のパターを使います。このように考えると、初心者が最初に揃えるにはドライバー、アイアン、ウエッジ、パターの4本が最少本数となりそうですが……。

 

「ドライバー、ウエッジ、パターは基本のクラブでマストアイテムです。実際のプレーを考えると、地面にある球を遠くに飛ばせるクラブとして、フェアウェイウッドとユーティリティも必要です。距離を打ち分けるアイアンは1本では不十分、距離に応じて番手の違う数本を揃えた方が良いでしょう。そういった点を考慮して揃えた11本セットという製品があります」(ブリヂストンゴルフ クラブ担当)

 

11本セットの番手を確認すると、ドライバー、5番ウッド、4番ユーティリティ、6番、7番、8番、9番アイアン、ピッチングウエッジ(PW)、アプローチウエッジ(AW)、サンドウエッジ(SW)、パターの11本。

クラブの役割って、どう違うの?

番手 役割
ドライバー 最も距離を出せるクラブで、通常はティーイングエリアからボールをティーアップして打ちます
5番ウッド 長い距離を打つ〝フェアウェイウッド〟に分類されます。3番ウッド、7番ウッドなどもあります
4番ユーティリティ フェアウェイウッドとアイアンの中間の距離を打つクラブ。見た目も両方の中間的クラブ
6番アイアン 4本入っているアイアンのうち最も距離が出る番手。4番アイアン、5番アイアンなどもあります
7番アイアン 6番アイアンの次に距離が出る番手。5番、6番、7番アイアンは〝ミドルアイアン〟とも言います
8番アイアン 7番アイアンの次に距離が出る番手。8番、9番、PWは〝ショートアイアン〟とも言います
9番アイアン 8番アイアンの次の番手。飛ばすというよりも、その距離と方向をしっかり狙って打つクラブ
ピッチングウエッジ 9番アイアンの次の番手。狙ったところへコントロールして打つクラブ
アプローチウエッジ ピッチングウエッジの次の番手。グリーン周りのアプローチショットに適したクラブ
サンドウエッジ グリーン周りのバンカーショットで使うクラブ。通常のアプローチショットに活用する人も多い
パター カップを狙って主にグリーン上で使うクラブ。パターで打つことを〝パット〟〝パッティング〟と言います
ボールが上がりやすくてミスヒットに強いのは、2つのウエイトが後ろ寄りにある右側のドライバー。初心者はこちらがお薦め。11本セットに入っているドライバーも同様の性能モデルです

「どのクラブも軟らかめの振りやすいシャフトで、ボールが上がりやすくミスヒットに強い設計モデルで、初心者の方にお薦めです。キャディバッグとヘッドカバーも付いているのでコストパフォーマンス的にも嬉しいセットです。女性向けの8本セットもラインアップしています」(同担当)

クラブヘッドの重さを感じられる振り抜きやすいクラブが揃っています
サンドウエッジを横から見て、ソール(底の部分)が幅広で丸くなっているモノが、一般的にやさしいサンドウエッジと言われています

このセットはお得で良さそうだが、クラブの担当者はもうひとつお薦めの選び方があると言います。

初心者のクラブ選び — 店頭で試打して選ぶ

ゴルフショップに行って、実際に試し打ち(試打)をしてクラブを選んでいく方法です。

 

「ゴルフショップには、“試打ブース”というクラブを試打できるスペースがたいていあります。クラブは打つ人の体型や筋力、クラブを振るスピードやテンポなどに合わせた多くのモデルがあります。まずはドライバーを試打して、自分に合うものを選んでみましょう」

 

「フェアウェイウッドやユーティリティは選んだドライバーと同じシリーズを試打するのがお薦めです。アイアン、ウエッジ、パターも何種類か試打して決めるのが良いでしょう。店頭には試打サポートのスタッフが必ずいます。その方に相談しながら試打を進めるとスムーズに選ぶことができると思います」(同担当)

 

この方法はセット製品よりも価格は高くなりますが、自分に合ったクラブを揃えてゴルフをスタートできます。

コースデビューに向けて、用意したマイクラブで練習しておけば、さらに安心です

いかがでしたか?
「リーズナブルなセット製品でスタート」
「試打して自分に合ったクラブを選んでスタート」
2つの方法を検討してクラブを揃えて、楽しいゴルフライフをスタートさせてください。

 

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