「X」「JGR」というブリヂストンゴルフの馴染みあるブランドが、
「Bシリーズ」として新たに生まれ変わる。
この機に改めてアピールしたいのは、飛びの要である“接点の科学”だ。
ドライバーというクラブの不変のテーマ「飛距離」に実直に向き合った
ブリヂストンゴルフの新技術を押さえたい。
撮影=小林司
Bベストな弾道で最大飛距離に導く
Bシリーズの新技術
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フェースとの接地点がチタン(金属)となり、
反発のコントロール性能が向上し、
フェース全体の薄肉化を実現。-
衝撃を抑えるポリマーは「SP-COR」内部に充填(赤部)。
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フェースとの接地点をポリマーとし、インパクト衝撃を抑えて耐久性を担保した。
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剛性をアップさせたソール部と、変形しやすく高い復元力を誇るクラウン、その剛性差を利用したヘッド挙動で高弾道をもたらす技術。
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ボールの滑りを抑制し、スピン量を安定できる技術。トゥ・ヒールのミーリングを全ての2倍の粗さにして、オフセンターヒット時のスピン増をさらに軽減させる。
高初速エリアを
限界突破させた
『SP-COR』の進化
ブリヂストンゴルフのドライバーを象徴するテクノロジーは数あるが昨今、最も進化を象徴付けたのは『サスペンションコア』だ。ソールからヘッド内部を通してフェース面を支える技術、通称『SP-COR』。この技術が新搭載された2年前の「JGR」は女子ツアー選手たちが圧倒的な飛距離アップを実現、昨年「X」にも搭載され男子ツアー選手たちが即採用。飛距離性能の大幅な伸び代を引き出した。
『SP-COR』はフェースセンターの反発性能をコントロールできるブリヂストンゴルフの“接点の科学”を象徴する技術だ。反発エリア拡大は各メーカーが取り組むが、製品公差による性能超過の危険もあり、ルールの範囲内での限界をブリヂストンゴルフが突破したのである。センターの反発力が上がったことでその裾野であるトゥヒール側フェース全域まで高初速エリアが拡大できたことが、目覚ましい飛距離性能の進化に寄与したのである。
「JGR」から2年、新作「Bシリーズ」は『SP-COR』の進化が肝となっているのは間違いない。ブリヂストンの技術陣は既に2年前、克服すべき課題を見出していた。従来型『SP-COR』は、インパクト衝撃に対するヘッド構造の耐久性を上げるためにポリマー樹脂(衝撃を抑えるクッション的役割)をフェース面の接点としたが、その接点部が金属にできればさらなるロス軽減に結びつくことがわかっており、次なる課題が『SP-COR』の構造的進化であることは明確だった。
新構造の『SP-COR』はチタン素材の2ピース構造とし、その内部接点にポリマーを充填。フェースとの接点を金属で実現できた『NEW SP-COR』は、新作「Bシリーズ」に新搭載され、さらに高初速エリアが大幅に拡大できたのである。その明らかな違いを感じたスタッププレーヤーたちは言わずもがな即採用。今月の顔・渡邉彩香プロが6年ぶりにドライバーをチェンジしたのは完成度の高さを物語っている。
ブリヂストンゴルフは5/10000秒というクラブとボールのインパクトの瞬間、“接点の科学”に進化をもたらすことで、一人ひとりに最適なインパクトに導くゴルフ総合メーカーだ。その新技術一つひとつが私たちのショットにベストな弾道、最大飛距離を導くために確実な進化を遂げている。
「
Bシリーズ」の
最大テーマ
一人ひとりが
最適なインパクトで、
最高の飛びを。
NEW「Bシリーズ」のドライバーは、「B1」、「B2」と2つのラインナップを軸に展開。
それぞれに機能マッチングした2人のプレーヤーが熱くインプレッションする。
- 金谷 多一郎プロ (左)
- かなたにたいちろう。ギア、スイング、ツアー解説などでお馴染みのゴルフスペシャリスト。
- 吉田 洋一郎プロ (右)
- よしだよういちろう。世界の有名コーチの理論を知り尽くすスイングコンサルタント。
新作から飛距離性能で感じてほしい
“ブリヂストンらしさ”
新「Bシリーズ」特集を通して、ブリヂストンゴルフのドライバーを初めて実際に打ったという吉田洋一郎プロ。
「構えやすさや打ち応えなど、多くのゴルファーが“ブリヂストンらしさ”だと称する納得の性能です。見えないヘッド内部や細部までの技術のこだわり、そして技術がしっかりとパフォーマンスとして弾道に表現できることを体感しました。『B1』『B2』、どちらが飛ぶという大味の評価ではなく、それぞれのクラブ個性とスイングスタイルとのマッチングや、打ちたい弾道などで飛距離を吟味して選べる楽しみがあります」。
金谷多一郎プロも吉田プロのコメントに頷く。
「フェースに食いつくような軟らかい打ち味は健在。ブリヂストンへの安心感、信頼そのものです。吉田プロも言うようにターゲットプレーヤーが明確なのもいい。日本人ゴルファーの思考を研究し尽くした2つの個性はさすがです。昨今は外ブラが何かと脚光を浴びていますが、それらが全てのゴルファーに合わないのは明確。私たちはブリヂストンのものづくりを改めて注目するべき時が来ましたね」。
逆球が出ない安心感、
左サイドを消して思い切り振り抜いてほしい
やや長めの重心距離とオープンフェースのマッチングによって、左サイドがうまく消されており、ヘッド挙動が落ち着いていて、うまく弾道をコントロールできるのが打っていて気持ちがいい。また驚かされるのはスピンがとても安定して、その飛び様が落ち着いていること。ドライバーがアイアンのように操っていける感覚まであります。
ボール初速も十分、うまく芯で打てた時は当然ですが、少々薄い当たりの時でもミート率が下がらないことは驚きです。
B1 Driver
SPEC
- ●ヘッド体積/460㎤
- ●ロフト角/9.5、10.5度
- ●税込価格/TOUR AD BS-6:82,500円、Diamana PD60、SPEEDER NX 60、TOUR AD UB-6、ATTAS KING 6:99,000円
POINT!
ヘッド後方の『アジャスタブルカートリッジ3.0』の調整機能の効果も十分。トゥヒールにウェイトを動かしてつかまりを強弱でき、ドロー&フェードのスイングスタイルに優位なヘッド挙動にアジャストできます。
キャリーで攻める高弾道は一切の小細工を必要とせず素直に構えて打つだけ
やさしさの「JGR」の系譜「B2」は、シリーズどおり高弾道ドローボールが象徴となるつかまりの良さが秀逸。アマチュアゴルファーの飛距離不足の源となる“ボールが上がらない”、“つかまらない”という2大要素は皆無です。重心設定以外にもややクローズなフェースアングル設定も、自然とつかまるインパクトイメージがしやすく、一切の小細工を必要とせずストレスなくドライバーショットを楽しめるのが魅力です。
“ボールをつかまえること”の本質を「B2」が教えてくれる感じ。昨今、オープンフェース気味の設定が多くのモデルで当たり前になり、ドライバーに苦戦気味な方は「B2」で飛距離アップを確実にしたい。
B2 Driver
SPEC
- ●ヘッド体積/460㎤
- ●ロフト角/9.5、10.5度
- ●税込価格/Diamana BS50、AiR Speeder BS for Wood:77,000円、Diamana PD50、SPEEDER NX 50、TOUR AD UB-5、ATTAS KING 5:93,500円
初速、スピン量が安定している!
NEW SP-COR &パワーミーリングの効果はてきめん。トゥヒールに打点が少々ブレても初速、スピン量が安定し、弾道の曲がりも抑制されて飛距離にロスがありません(吉田プロ)
「B1」「B2」の個性を活かせ!
もう一つの「B」はプロのニーズをカバーする叩けるドライバー