やっぱり私たちは“B”を信じるべきだ。

スピン系と呼ばれるツアーボールの進化はシビアである。
理由は性能がいい意味で変わりすぎてはいけないから。
では今年2月に新発売となるブリヂストンのNEW「TOUR B X/XS」はどんな進化を歩んだのか、
ツアーボールを愛用する私たちは注目せざるを得ない。

撮影=高橋淳司、田中宏幸
取材協力=ブリヂストンスポーツ

ゴムのスペシャリスト、だから歩める独自の進化がある

「正直、これまで使用してきた前モデルには十二分に満足していますし、“変わってほしくない”のが本音」、そう吉田優利は話す。プロアマを問わず、おそらく「TOUR B X/XS」を愛用する全ゴルファーは吉田同様にその性能に満足しているはずだ。この完成度高きツアーボールはどう進化を歩むべきなのか。

鍵を握るのは、やはりツアーシーンでの選手とのコミュニケーションにある。ブリヂストンにはツアープレーヤーたちの使用感を収集するボール評価チームなる精鋭がいる。その何気ない一言が“進化の糸口”になることも珍しくない。今新作は“打感”というキーワードが糸口になった。打感とはいかに・・・。

これまで2世代において「TOUR B X/XS」の進化は、タイガー・ウッズのフィーリングが大きく担ってきた。操作性を重視するタイガーの「クリッキーさ(高い打音)をディープにしてほしい」という要望に、ウレタンカバーに制音・衝撃吸収材を混ぜて“乗り感”を極めてきた。その集大成である前モデルの打ち応えはソフトであるが、とくに吉田のような「X」をエースとする選手にとっては、若干しっかり感があればなお嬉しい、という感想があったようだ。打感改善というリクエストから、インナーカバーに進化を見出す。

ブリヂストンのジーニアスたちに
不可能はないよ(笑)

タイガー・ウッズ

「これまでもフルショットの強弾道に有利な高剛性のインナーカバーを採用した経緯はありました。ただ内軟外硬のコアとの剛性差ある組み合わせでは、インパクトの変形時に割れが生じてしまう。長年抱えていたリスクを解消することに取り組みました」。

そう語るのはタイガーがGenius(天才)と称賛する一人、篠原宏隆だ。ただ天才たちに不可能はない。そして何よりブリヂストンは世界に誇るタイヤの技術を駆使できる強みがあり、この瞬間に最適素材が見つからないなら新たに素材を開発できる強みもある。

篠原宏隆

ブリヂストンスポーツ株式会社
ボール商品開発部

インナーカバーとコアの剛性差による割れを解消するために、ブリヂストンタイヤの技術をフルに駆使しました。

「内軟外硬の特性を維持しながら、コアには耐久性を上げられる新薬品を配合したST・ハイドロコアを開発。インナーカバーには硬質の新素材に無機充填材を配合し、高剛性で高比重のST・インナーカバーを開発。打感をヒントに目覚ましい進化を実現できました」。

「NEW TOUR B X/XS」、「X」ユーザーは本来のしっかり感を感じ、「XS」ユーザーはソフトさの中に芯のある打感、といったポジティブなフィーリングになった。そして内部のゴム素材の高反発・高耐久といった進化は、さらなる弾道のクオリティ向上にも貢献することになる。

コアに配合した不思議な薬品が「NEW TOUR B X/XS」の進化を牽引する

新材料のおかげで進化したインナーカバー、
「運ぶ」「寄せる」ツアーボールへと進化したんだね!

吉田優利

タイガー・ウッズからのメッセージ ジーニアスたちは、
またいい仕事をした。

「NEW TOUR B X/XS」を打った第一印象は初速が速くなったことだ。さらに風に左右されづらくなっているのも間違いない。そして私が求めるアプローチのディープ感も見事に健在、ジーニアスたちはまたいい仕事をしたようだ。

インナーカバーの高比重化のメリット大、慣性モーメントアップで弾道の安定性に貢献

いよいよゴルフボールにも“慣性モーメント”という言葉が登場だ。新材料+無機充填剤によって新開発されたブリヂストン史上最も剛性が高いインナーカバーは高比重という特性も持ち合わせており、重い層がコア(外層に配置)を覆うことで高慣性モーメントに寄与しているそうだ。

「ブリヂストンはこれまでも独自でボールの慣性モーメントの影響を研究してきました。慣性モーメントが高まれば、回転を維持しようとする力となり、弾道の安定性、そしてパッティング時にボールの転がりの良さを向上させるのです」(ブリヂストン・篠原氏)

ツアーボールが“飛んで止まる”はもう当たり前だから・・・NEW TOUR B X/XSは「運ぶ」「寄せる」の新ステージへ。

手に伝わる“しっかり感”が備わって
とてもフィーリングが良くなった

吉田優利

スピンやソフトさなど良いところは全然変わらず、
わずかに打感に芯を感じる

古江彩佳(XS)

クラブやボールをテストする際、弾道測定器が利用されている。初速・打ち出し角・スピン量などで性能を判断するのだが、このデータはあくまで初期条件であって弾道の安定や落下するまでその状態が維持されることはない。言い換えるとこの初期条件をいかに再現できるか、長く維持できるかが、優れたボールの条件。空力抵抗を抑えるディンプル、そして初期条件を維持しようとする慣性モーメントがその条件を担うのだ。

「『NEW TOUR B X/XS』はドライバーの飛距離アップだけでなく、アイアンショットでの精度アップが期待できます。スピン量が安定するため、番手毎の縦距離の安定性に大きく貢献するのです」。

一番信頼しているスピン性能はそのままに、
ショットでは更に風に強い弾道になった

金谷拓実(X)

ミドルアイアンの初速感を感じる、
いい感触の弾き感で気に入った

ジェイソン・デイ(X)

ドライバー、アイアンともにボールを単純に飛ばすのではなく、狙い通りに『運ぶ』のが「NEW TOUR B X/XS」の真価なのである。もちろんタイガー・ウッズがこだわったショートゲームのディープ感“乗り感”も継承し、イメージ通りに『寄せる』機能も健在している。飛んで止まるツアーボールは当たり前、「NEW TOUR B X/XS」は『運ぶ』『寄せる』の新ステージで、さらにゴルファーの信頼を確固たるものにし、日本市場におけるNo.1の奪還に挑む。

「ブリヂストンツアーボール」の絶対価値
ウレタンカバーの耐久性

スピン性能が命のツアーボールのカバー(表面)には、ソフトなウレタンを採用するが耐久性にもろく、ウェッジでフルショットを打てば、ディンプルが削れてしまうことも。その弱点克服を早くから目指したのが「TOUR B X/XS」。表面にスリップレス・バイトコーティングを施したツアーボールツアーボールの中でも随一の耐久性を誇り、高い評価を得ている。ボールは高価、ウェッジショット1打でディンプル性能が低下しては酷。「NEW TOUR B X/XS」はアマチュアゴルファーにとって、コストパフォーマンスも抜群なのだ。