ブリヂストンらしい正統派モデルとして評価が高かった「ツアーB X」。
それを超える新たなドライバーが登場した。
前作を踏襲したデザインと、大きく超えるという性能と飛距離。
早速調査してみた。
写真/三木崇徳 阪上恭史
協力/久邇カントリークラブ
プロでもアマでも
やさしく飛ばせる
クラブ開発と分析技術が進化し、それまで多くはプロのフィーリングでしか表現することができなかった部分にも科学の目が向けられるようになった。もっとも大きな発見はインパクトの分析だろう。その結果、飛距離については「初速」、「打ち出し角」、「スピン量」の「飛びの3要素」で成り立っていることがわかった。正体を突き止めただけでなく、さらに研究を重ねた結果、ブリヂストンからこの2つのモデルが完成したのだ。
「いまはゴルファーの目が肥えていて、パッと見て進化が見えないドライバーは手に取ってもらえない。その点、このBシリーズは進化をハッキリと見ることができる。それも飛距離アップにつながる『飛びの3要素』に対するテクノロジーを、目で見られる唯一のドライバーじゃな」(鞍部所長)
ゴルフギア研究所所長
鞍部 飛造
某メーカーでクラブ開発に携わった後、自分の理想とするクラブを求めて飛び出した。最新クラブにも精通する。
飛距離アップには
飛びの3要素が必要だ
ボール初速の最大はヘッドスピードの1.5倍、そしてロフトより+2~5度の理想の打ち出し角度に加え2000〜2800回転前後のスピン量で最大飛距離を出せるぞ。
他社のドライバーは
本当にできているのだろうか?
ブリヂストン
Bシリーズは
「飛び」の
機能が
ひと目でわかる
-
初速アップは......
ニューサスペンションコアフェース面の
反発をコントロールソール部分からヘッド内部を通り、フェースの裏面に接しているパーツが「サスペンションコア」だ。フェース面の反発を適正にしてボールを飛ばす。
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高い打ち出しは......
ハイブリッドクラウン適度にたわんで
打ち出しを確保金属製のハニカムストリング内蔵のカーボンクラウン。ヘッドの中に内蔵された「パワースリット」との相乗効果で高初速と打ち出しを追求。
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最適スピン量は......
パワーミーリングボールをつかまえ
ボールの滑りを抑えるフェース面の細かい溝「パワーミーリング」はトウとヒールのミーリングの粗さをセンターに対して2倍に設定。ミスしてもスピンが増えにくい。
ポリマーが内蔵になった ※
前作ではフェース裏面に直接接していたポリマーが内蔵され、インパクトの衝撃を緩和する役割だけになった。
素材がアルミからチタンに
チタン素材に変わり、強度がアップ。反発性能をコントロールする力が向上している。
フェースがさらに薄くなった
前作ではフェース裏面に直接接していたポリマーが内蔵され、インパクトの衝撃を緩和する役割だけになった。
B1とB2は
ソール剛性が違う
ソールのセンター部分を硬くして、ボールの直進性を追求。強い球を打つことができる。
トウ側の剛性を上げるパワーリブを搭載。つかまりのよさを追求。
飛距離を伸ばす
2つのつかまり
「ツアーB Xドライバー」は性能にブラッシュアップをかけて「B1」へ、「JGR」は精悍な顔つきへと変わり「B2」へとモデルチェンジした。「ブーストパワーテクノロジー」も「サスペンションコア」も「パワーミーリング」もすべて見直され、性能に磨きがかかった。
この2つのモデルの飛距離性能はどうなのか、小暮博則プロに試打、分析してもらった。
試打・解説
小暮博則 プロ
小誌ギア企画でお馴染み。流行の最新スウィングと、最新クラブに詳しい男。清水建設を始め、企業のゴルフコーチとしても活躍。
「『B1』ドライバーはヘッドの操作性がよく、ボールがつかまりやすいですが、大きなフックボールなどが出にくい。本来の性能を引き出すならヘッドスピード42は必要でしょうね。打感は軟らかく、ボールがフェースに食いつきながら、しっかりと押し出す感じで強い球が打てます」(小暮プロ)
「B1」ドライバーはアジャスタブルカートリッジも搭載してあり、自分の打ちたい弾道へとカスタマイズできるのもいい。
「『B2』ドライバーは振り抜きの爽快感がいい! スッと振り切れて、高い、真っすぐな弾道が打てます。『B1』よりもフェース、いやヘッド全体に弾き感があり、インパクトも心地いいです。ヘッドスピードが遅めの人はより飛ばせますし、速い人でも右へのミスが多いなら使うだけでもっと飛ぶようになります」(小暮プロ)
試打・解説
小暮博則 プロ
小誌ギア企画でお馴染み。流行の最新スウィングと、最新クラブに詳しい男。清水建設を始め、企業のゴルフコーチとしても活躍。
腕のローテーションを使ってボールをつかまえながら打つ人に合う。思い切り振っていける。
アジャスタブルカートリッジをチェックした
- 左へ飛び出して右に大きく曲がる球が出る。
ヘッドが一番利く。
- 操作しやすいフェードボール。
トウ側に当たりやすい人にいい。
- 真っすぐでわずかにフェード回転。
左に行き過ぎない基本性能。
- 打ち出しが高く、見事なハイドロー。
ランが出て飛距離も期待。
- 一番つかまるポジション。
思い切り開いて入ってくる人に合う。
-
フェースがターンし
球がつかまるフェースターンがしやすく、ボールがつかまります。上下左右にと打ち分けもしやすいです。
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ライナー性の
強い弾道になるフェースの真ん中でとらえると、高めのライナーで強く飛んでくれます。飛距離出てます。
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思い切り叩くと
より飛んでいく使いこなすには振るスピードも一段ギアを上げてギュンっと振っていきたいですね。
腕のローテーションを使わず、フェース面をあまり返さない打ち方が向いている。
高くても伸びる秘密は
D・B・D
「D・B・D」とはドローバイアスデザインの略。
重心アングルと横の慣性モーメントをアップさせつかまりをよくしている。
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右へのミスが
極端に少ない右へ行きにくい構造で右へのミスが少ない。ヘッドスピードを問わず使ってほしいですルがつかまります。上下左右にと打ち分けもしやすいです。
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伸びのある
ストレート弾道自分で曲げようとすることなく、ストレートな高い球をイメージしてラウンドしたい。
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振りやすく
ヘッドが走るクラブとしてのバランスがよく、振りやすい。自然とヘッドスピードも上がってそう。
FW・UTも
ラインナップ
ドライバーと同じ機能をぜいたくに搭載した、直進性が高い強弾道を打てるFW。
タテの慣性モーメントが向上し、適度なスピンでグリーンを狙えるUT。
見た目がやや大きめで安心感がある。FWが苦手という人にも使えるモデル。
重心アングルを最大化し、ボールの上がりやすさとつかまりを追求したUT。
宮里優作は
Bリミテッド B1
「Bシリーズ」にはもうひとつ、「B1」よりもさらに強く叩ける「B-Limited B1」がある。プロの要望に応えたプロトタイプを商品化して、上級者が好む顔つきをしている。
「Bシリーズ」にはもうひとつ、「B1」よりもさらに強く叩ける「B-Limited B1」がある。プロの要望に応えたプロトタイプを商品化して、上級者が好む顔つきをしている。