進化した中間層も
いい仕事をする
タイガー・ウッズが新しい『TOUR B X/XS』に求めた“ディープ感”。これはアプローチでのフェースに乗る感覚と柔らかい打音を表すタイガー特有の感覚だ。従来もアプローチでの乗り感と柔らかい打音に定評のあった『TOUR B X/XS』のボールだが、開発チームはタイガーの要望でさらにそれを推し進めるという難題に挑むことになった。
乗り感と軟らかい打音を実現するだけならソフトなウレタンカバーを厚くすることが手っ取り早い。しかしそれでは反発性能が落ち、スピン量も増えて飛距離を損なう。しかし、当然ながら飛距離を犠牲にすることなど許されない。開発チームが新たな発想のもと、研究に研究を重ねて作り上げたのが、制音・衝撃吸収材を加えた新開発のウレタンカバーだ。これにより反発性能はそのままに、ディープ感の具現化に成功。新しい『TOUR B X』を復帰戦から導入したタイガーは、「Xを使う一番の理由は飛距離だが、新しいXはショートゲームのスピンコントロール性能がクリッキーに感じない。とても気に入っている」と言う。X,XSともにディープ感が宿ったことで、高さやスピンなど、よりイメージ通りに寄せることが可能になったようだ。
進化したのはカバーだけではない。中間層(インナーカバー)の反発を上げ、さらに高剛性・高比重化することで、ロングショットでの余分なスピンが低減した。ドライバーでは高初速・低スピンの強弾道で飛ばし、アイアンでは余分なスピンを抑え、風の影響を受けにくい弾道で縦距離が安定。ディープ感をアップさせながら、同時に飛距離性能も上げるという相入れない性能を両立した形だ。ティーからグリーンまで、新しい『TOUR B X/XS』に死角は見当たらない。
新開発の制音・衝撃吸収材を加え
類を見ない“ディープ”な打感に
新品のSWでフルショットしても
傷が付きにくいカバー
表面に傷があると傷の逆側に曲がる。上部や下部にあればさらに飛距離が落ちる傾向に
高剛性・高比重化により
フルショットでの無駄なスピンを省く
中間層の比重が大きくなり
パットの転がりが向上
東京都ゴルフ連盟研修会で調査
上級者はTOUR B X/XSへの
シフトが加速中!?
過日行われた東京都ゴルフ連盟の研修会ではTOUR B X/XSの使用者が半数近く。新モデルでもこの傾向は加速しそうな勢いだ
ここ数年、上級者の使用球の傾向に変化が。TOUR B X/XSのパフォーマンスの高さがじわじわ浸透しているようだ
海外ではジェイソン・デイがリディア・コーと組んだペアマッチで優勝を飾るなど、
新TOUR B X/XSの性能の高さが証明されている。
日本人選手の海外勢、国内ツア一選手も早くも手応え十分なようだ。
TOUR B X 使用
TOUR B X 使用
吉田優利
強弾道の飛びはそのままに
操作性が格段に良くなった
「ドライバーで風に負けずに強い弾道で飛びます。持ち味であるショートゲームでの打感や打音も好みで、 よりコントロールできます」
TOUR B X 使用
原英莉花
触覚、聴覚、視覚の
「三感」を満たしてくれる
「打感とそれにマッチした音、実際の弾道、その触覚、聴覚、視覚の3つの感覚が一致します。Xの高初速&低スピン性能にも大満足です」
TOUR B X 使用
堀川未来夢
1ラウンドで1個で済む
傷つきにくさがすごい
「スピンや打感はもちろん大満足ですが、傷が付きにくいのでそこに気を使わずにプレーできる点が強み。水滴や泥も付きにくく、フライヤーも出にくいです」
TOUR B XS 使用
古江彩佳
ピンを攻められるスピンと
よりソフトになった打感がいい
「アプローチの打感がさらにソフトになりました。ロングショットでは風に強く、スピン性能も安定。トータルで優れているボールだと思います」
弾道の均一性が高く
打つほどに信頼感が増す
実際にタイガーが求めた〝ディープ感〟は体感できるのか。内海プロにまずは30ヤードのアプローチで試してもらった。
「なるほど、これがディープ感ですか。XSはもともと軟らかくて乗る感じが強かったですが、Xも弾く音が抑えられ、XSにかなり近い。音はどちらも静かで、繊細に操作できる感じです」
しかしXとXSの弾道にはわずかに違いがあるという。
「XSのほうが弾道が低くスピンでギュッと止めるイメージで、Xのほうが高く飛んで高さとスピンで止める感じ。いずれも毎回の弾道やスピンの均一性が非常に高いので、打つたびに信頼感が積み上がっていきますね」
XもXSもフェースに乗りまくる。
2つの違いは本当に小さくなった
30ヤードの短いアプローチでは、フェースに乗る感じと軟らかな打音の“ディープ感”を味わえるという。ただXとXSの差は小さくなり、フィーリング面ではその違いがわからないほど。「XもXSも“飛んじゃった”ということがないので安心感につながります」(内海)
ラインから外れにくく
最後に球足が
ひと伸びする
パットではXとXSの打感の違いはより少なくなるという。
「どっちがどっちかわからないほど(笑)。これはXを選んだタイガーも満足なのでは?球足が長く、狙ったラインから外れにくい点もスコアにつながりそう」(内海)
ジェイソン・デイ
横風に強いのが
確実に体感できる
「横風に強いところが特に気に入っています。アプローチは40が基本ですが、そこでのおとなしい打感もいい。よりコントロールができて寄せられそう」