VOICE 18
関藤 直熙
「クラブとボールの相性、
僕はあると思います」
— ブリヂストンのボールを使うようになったきっかけを教えて下さい
小学校5年生のときに、たしか『ツアーステージ X-01 S3』でした。中学生くらいまでは軟らかいタイプを使っていたのですが、高校生になる頃からはずっと硬めの方を使っていて、今は『TOUR B X』です。
— これまでに他のボールを試したいと思ったことはありますか?
ないですね。中学生の時にボールを忘れてしまって、1日違うボールだったことがありますけど(笑)。その時は、「ボールって結構違うんだな」と思った記憶があります。
それ以降も、別のボールを使いたいと思ったことはありません。ごくたまに練習場にある他社のボールを打つこともあるんですけど、弾道がしっくりこないので。ブリヂストンのボールがお世辞抜きで良いと思ってます。
— 『TOUR B X』を選んでいる理由は?
僕はどちらかというと、ロングゲームでスピン量が多いタイプなのですが、『X』だと、風に負けないで飛距離が出せるんです。より軟らかい『XS』は、今作はしっかり感がありますが、前作の『XS』だと軟らかすぎて、自分としては少し吹け上がる感じもありました。
現行の『X』は、前作よりもさらにイメージ通りの弾道になるのが良いですね。例えば、パッティングなら単純な硬さだけではなくて、自分が思ったように打ったのに、案外転がらないとか、そういうのは嫌なので。『X』だと、イメージした転がりで、距離感を出せるんです。
アプローチも、スピンがすごくかかるんですが、今回はスピンがかかりすぎて低く強く出ることがなくなっているので、程よい高さで安定して打ち出せて、2バウンドめで止まる、みたいな攻め方が増えてます。これも『X』のほうがイメージどおりで、『XS』だとスピンがかかりすぎるかな。
— 関藤選手は、クラブ契約もブリヂストンですが、ボールとの相性の良さを感じますか?
僕はクラブとボールの相性はあると感じてます。開発されてる皆さんもそれらを考慮してくださってるので。ブリヂストンのクラブとボールの組み合わせが、一番相性が良いと思います。
―試合中にボールの良さを感じた瞬間はありますか?
アジアの下部ツアーで2勝しているんですが、その2勝目をした試合ですね(注 関藤プロは、2019年アジア下部ツアー(ADT)の賞金王)。
インドネシアのコースだったのですが、ものすごくアップダウンがあって、試合中も乗用カートに乗ることが許されているほど、勾配がキツかったんです。しかもグリーンが硬くて、強風も吹いていて、本当にボールが止まらない状況でした
その試合で、2位に11打差の22アンダーで優勝できました。他の選手がボールを止められなくて苦しんでいる状況で、僕はボールの性能のおかげでそれがありませんでした。
風に絶対的に強くて、しかも硬いグリーンでも止まる。今までの自分の試合を振り返っても、風の強い試合では良い成績が多いですね。
― オウンネームのこだわりを教えて下さい
「NAOKI」と入れていますが、ぜんぜんこだわりがないんです。金谷(拓実)は高校生の時から、「克己心」とか「反逆」とか毎年色々変えてましたね。漢字ばかりでした(※関藤直熙選手と、金谷拓実選手は高校のゴルフ部先輩後輩の間柄)。
※インタビュー は感染対策をした上で実施しました。
PROFILE
関藤 直熙 プロフィール
1997年生まれ、広島県出身。高校時代は金谷拓実とともに「全国高校選手権」団体戦で優勝。2019年はアジア下部ツアー(ADT)で2勝を挙げて賞金王に。2020年非公式競技「ゴルフパートナー エキシビション」に勝利した。使用ボールは『TOUR B X』。