VOICE 21
渡邉彩香×大里桃子×稲見萌寧
NEW TOUR B X/XS
試打インプレッショントーク
コロナ禍で先行きの見えない中、開催された20年のアース・モンダミンカップで、復活優勝を果たした渡邉彩香。
21年シーズン5月に行われた4試合で、優勝1回、2位3回と大爆発し、「ミスメイ」と称された大里桃子。
そして、20−21年シーズンに9勝を挙げる強さで賞金女王となり、女子ツアーの顔に成長した稲見萌寧。
彼女たち3人の共通点は、使用ボールが『TOUR B XS』であること。タイガー・ウッズが信頼してやまない軟らかくスピン性能に優れたツアーボールだ。
繊細な感覚を武器にツアーを戦う三人が、新たに進化したNEW『TOUR B XS』ボールを試した。
まずは、渡邉彩香のドライバーショット。
渡邉はよりしっかりした打感の『X』を長く愛用していたが、昨年のシーズンから『XS』に変更している。ツアーでも屈指の飛ばし屋だけに、ドライバー飛距離を測定すると274ヤードという豪快なショット。他の二人からも「おおっ」と思わず声が上がる。
(渡邉)軟らかくて、食いつくボールが好きなんで。『X』から変更しても飛距離が変わらなかった。それほどスピードを出して振ってはないけど、飛距離はかなりでている。
計測したバックスピン量は、2100回転/分とかなり少ない。フェードヒッターの渡邉は、本来であればスピンが多くなりがちだが、ドライバーショットで低スピンの強い弾道が打てることが、『X』からより軟らかい『XS』に移行できた要因だろう。
続いて、大里桃子。
実は大里は19年シーズンにツアー49位だったドライビングディスタンスが、20−21年シーズンは18位にまで上がっている。ドライバーの飛距離アップに成功し、好成績につなげている。
バックスピン量は2500回転/分で安定系の弾道。大里はプロ入り以前から軟らかいタイプのボールを選んでいる。『XS』を選んだ決め手も軟らかい打感だ。
(BS担当)『XS』の風に対するイメージって、どんな感じですか?
(大里)軟らかいわりに、風に強いなって。
(渡邉)今のも、まあまあ左からだからね。
左からの風にも流されず、曲がりが少ないというのが渡邉の指摘。強い風でも流されにくく、飛距離が落ちない風の強さには二人ともメリットを感じたようだ。
最後は、20−21年シーズン、賞金女王の稲見萌寧。
クラブ契約はフリーでありながら、ボールはブリヂストンと契約。膨大なテストを経て選び、今も絶大な信頼をおいているのが、『TOUR B XS』ボールだ。
テストでも快音を連発し、「真っすぐいった♪」と満足げだ。
(BS担当)やはり、打感と風への強さというところが魅力ですか?
(稲見)打感が一番好きです。
(渡邉)私はフェースへの食いつきが良いのが、一番好きなんです。
(稲見)インパクトでつぶれる感じが良いです。グニュッみたいな(笑)
(渡邉)弾き感が強くて、フェースから離れていっちゃうのは、あんまり好きじゃない
(稲見)そう。弾きが強いボールは、怖く感じます。
年齢もプレースタイルも違う3人だが、ともに『XS』ボールを選ぶプレーヤーとして、ボールに求めるものは近いようだ。NEWボールの性能にも納得し、22年シーズンに期待が高まった。
つづいてアプローチ。ウエッジショットも、渡邉彩香から打つ。
軟らかくて、フェースに食いつく打感が好みという渡邉。新しい『XS』の感触にも良い印象を持ったようだ。スピンのかかり方や距離感もイメージに合うのがわかる。ゆっくりした球質で放たれたボールは、ピンの手前でワンバウンドして、カップ付近にキュキュッっとスピンで止まった。
(渡邉)これ、結構良いんじゃない?
(大里)ボールが食いついている音がした。
(渡邉)バックスピンで、ボールが戻ってる。
(BS担当)新しい『XS』でのアプローチは、どんな感じですか?
(渡邉)いいですね「乗り感」が。ボールがフェースに乗っている感じが、前よりもあります。
大里も同じ距離をやわらかい球でスピンをかけて止める。
NEW『XS』ボールが、ツアープロの技術に応えるたしかな性能を見せる。
(大里)めっちゃ止まった!
(渡邉)スピン、エグいね。
(大里)止まってますね。
(渡邉)止まり方がエグい(笑)
(大里)フェースへの食いつきは、前作よりもちょっと増えてるかもしれない。
(渡邉)やっぱり、乗ってる感じが前よりも上がってる気がする。
(BS担当) フェースの「乗り感」があると、コントロールしやすいということはありますか?
(大里)止まってくれる方がありがたいです。スピンで止まって、距離を計算しやすいので。
(渡邉)止まると思うと、その安心感で攻めていけるから。
そして、ボールにもツアー屈指のこだわりを持つ稲見萌寧がアプローチ。パーオン率1位でツアー屈指のショットメーカーとして知られる稲見だが、実はショートゲームにも冴えを見せる。20-21年シーズンのリカバリー率は2位、サンドセーブ率は7位だ。女子選手に似合わない多彩な技を持ち、そのウエッジワークには定評がある。
風の強い難しいコンディションでも、落ち着いたボールでピンに寄せていく。
(稲見)「乗る」ということはあるんですけど、ボールがフェースにくっついている時間が長いので、それがすごく良いかな。逆に、弾く感じが強くて、フェースからすぐ離れてしまうと、どこに飛ぶかわからなくて怖いと感じます。
(渡邉)フェースに乗ると、運べてる感があるよね
稲見)ちゃんと狙ったところに飛んでくれそうな、イメージがあります。
『XS』ボールを選ぶ3人は、フェースとボールが接触する時間が長いことを評価していた。これは「乗り感」を増すために新たに生まれた「リアクティブIQ・ウレタンカバー」の効果が大きいだろう。新配合の衝撃吸収材を加えることで、「乗り感」をアップさせて、アプローチでのコントロール性がさらに高まった。
最後に、3人にボールの耐久性についても質問してみた。
(BS担当)1ラウンドでは、ボールはいくつくらい使いますか?
(大里)1球、替えて2球くらいです。
(稲見)私は、基本1ラウンドは替えないです。
(BS担当)キズはどうですか?
(渡邉)ほぼつかない。みんなで話してみればよくそういう話になる。
(大里)傷に強いみたいな話は。キャディさんからも言われてたりします。
NEW TOUR B X/XS
渡邉彩香×大里桃子×稲見萌寧
試打インプレッション動画
PROFILE
渡邉 彩香 プロフィール
1993年生まれ、静岡県出身。2012年にプロテスト合格。14年にツアー初優勝。一時はシードを失ったものの、20年アース・モンダミンカップで優勝。賞金ランキング14位と復活した。使用ボールは『TOUR B XS』。
PROFILE
大里 桃子 プロフィール
1998年生まれ、熊本県出身。2018年プロテスト合格の黄金世代。20-21年シーズンは賞金ランキング12位と躍進。5月はすべて2位タイ以上で「ミスメイ」の異名も。使用ボールは『TOUR B XS』。
PROFILE
稲見 萌寧 プロフィール
1999年生まれ、東京都出身。東京2020ゴルフ競技では銀メダルを獲得。20-21年は安定した活躍で9勝を挙げ、賞金女王に輝いたショットメーカー。使用ボールは『TOUR B XS』。